(10)東ゾーン・屋外展示物

      


            店蔵型休憩棟・・(E6)武居三省堂・・(E7)花市生花店・・(E10)丸二商店

      (26)上野消防署(旧下谷消防署)望楼上部・・(E8)万世橋交番・・(25)郵便差出箱(1号丸型)

                 (27)銀座煉瓦街の煉瓦・・(24)皇居正門石橋飾電燈


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  ● 店蔵型休憩棟(1階/休憩所  2階/うどん店「蔵」 )

                              



  ● (E6)武居三省堂(文具店/たけいさんしょうどう)
           建築年:1927年(昭和2) 旧所在地:千代田区神田須田町1丁目
                            寄贈者:三井不動産株式会社
         明治初期に創業した文具店である。
         当初は、筆・墨・硯の書道用品の卸を中心に商売していたが、のちに絵筆や文具も扱う小売店
         に変わった。
         広いとはいえない店内の壁には、200本近い筆の入った桐箱が整然と納められている。
         また、店の下は地下室になっており、そこで商品の荷解きや、荷造りをおこなった。
         武居三省堂は、震災後に建てられた看板建築といわれる建物のひとつで、茶色のタイルを全面
         に貼った表側と、屋根の勾配が途中で急になったマンサード屋根(腰折れ屋根)にその特徴を見
         ることができる。
         店内は昭和30年代の様子を再現したものである。

                     


                  


                  


                  



  ● (E7)花市生花店(はないちせいかてん)
         建築年代:1927年(昭和2) 旧所在地:千代田区神田淡路町1丁目寄贈者:青山総業株式会社
        花市生花店は1927年(昭和2)に、千代田区神田淡路町に建てられた花屋である。
        この建物は前面を立て板状にし、銅板をはって防火対策を施した看板建築である。
        銅板は花屋らしくデザインされ、2階の窓の下には、梅、桜、菊、牡丹などの花が飾られ、3階には
        蝶と菊が対角線上にあしらわれている。
        これらの銅板の模様は、墨で下絵を描いたカシの木を大工が彫り、その型に銅板をのせて木槌な
        どを使って打ち出すという手法で作られてもので、職人の技が生きている。
        花市生花店は、この建物で1991年(平成3)まで営業していた。
        建物は創建時の姿に復元し、店内は昭和30年代の情景を再現している。

                  


                       


                          



  ● (E10)丸二商店(荒物屋/まるにしょうてん)
            建築年代:昭和初期   所在地:千代田区神田神保町三丁目
            協力者:池田節氏(旧所有者)   寄贈者:学校法人 専修大学
         昭和初期に現在の千代田区神田神保町に建てられた店舗併用住宅である。
         この建物は、関東大震災後に多く建てられた「看板建築」と呼ばれる様式である。
         前面部を銅板で覆われたその外観は、装飾的な屋根上端部の形やパラペット(建物の屋上に設
         けられた低い手すり壁)などにより特徴的なデザインとなっている。
         また銅板の意匠は青梅波や一文字、網代などの文様を用いるなどの趣向を凝らしたものである。
         この建物では、創建時から昭和20年中頃まで荒物屋を営んでいた。
         そのため内部の展示は台所用品を中心とした日用雑貨が並ぶ、最も商売が盛んであった昭和
         10年代の荒物屋を再現している。
         また裏手には丸二商店に隣接していた創建年を同じくする長屋を復元し、それとともに路地の情
         景も再現している。

                        


                      


      荒物屋の商品にみる生活日用品の昔
         荒物とは、「家庭で使う雑貨類。ちり取り、ほうき、ざるなど、おもに台所で使う家庭用品/日本
         国語大辞典」のことをいう。
         近年、私たちの生活を取り巻く環境は急激な変化を遂げている。
         それにともない、生活日用雑貨の類も、その素材、使われ方等に大きな変化を起こしている。
         電気製品の登場により、消えていった物もある。
         今回の展示では、荒物屋の商品にみる生活日用品の昔と題して、今となってはあまり見かけ
         なくなってしまったものを集めてみました。
         これらによって、生活史の変遷、道具史の変遷を思いめぐらしていただければ幸いです。
         今回、ここに展示している資料は、中央区築地で「ナンデモヤ」という荒物屋を営んでいる北
         井茂栄氏より寄贈していただいたものであり、これらは実際に昭和20年代から30年代にかけ
         て店先に陳列してあった商品の一部です。
         なお当園東ゾーンにおいて、新規収蔵建造物「丸二商店(荒物屋)」が公開されております。
         こちらもあわせてご覧ください。

                      


                          



             



  ● (26)上野消防署(旧下谷消防署)望楼上部
            建築年:1925年(大正14)  旧所在地:台東区上野5丁目
         江戸時代以来、火災の発見には火の見櫓が大きな役割を果たしていた。
         火の見櫓が望桜と言われるようになったのは大正時代とみられる。
         望楼での勤務は過酷であるため昭和30年代には塔屋式(とうやしき)や煙突式の望楼も造られた
         しかし、建造物の高層化や電話の普及とともに、昭和30年代後半から次第に役目を終え、1973
         年(昭和48)には、都内における望楼の利用はほぼ取り止めとなった。
         この望楼は、上野消防署(旧下谷消防署)で1970年(昭和45)まで利用され1977年(昭和52)に解
         体された。
         三脚四層式外廊型で、当時の高さは約23.6m。
         展示しているのは、上部およそ7mほどの部分である。

                       


                                 



  ● (E8)万世橋交番(まんせいばしこうばん)
            建築年代:明治後期(推定)  所在地:千代田区神田須田町1丁目 寄贈者:警視庁
        神田の万世橋のたもとにあった交番。
        名称を須田町派出所といい、万世橋駅のそばにあった。
        1923年(大正12)の関東大震災により駅とともに大きな被害を受けたが、のちに以前のとおりのデ
        ザインに修復された。
        震災以前の万世橋駅は、1911年(明治44)に設けられた甲武鉄道(現在の中央線)の起点としてた
        いへんにぎわっていた。
        しかし、万世橋駅−東京駅間の開通や、震災後の区画整理などによって利用者が急激に減り、
        1943年(昭和18)に廃止された。
        万世橋交番も昭和初期にはその役目を終え以後は主に巡査の休憩所や交通詰所として利用した

             


                  


                  



  ● (25)郵便差出箱(1号丸型)  時代:1950年(昭和25)  旧所在地:東京都内

                        



  ● (27)銀座煉瓦街の煉瓦  年代:明治時代  旧所在地:中央区銀座8丁目
        1872年(明治5)の築地、銀座の大火をきっかけに、明治政府は、銀座一帯に火事にに強い煉瓦に
        よる洋風の建物を建て、不燃都市を作ろうとした。
        銀座煉瓦街である。
        煉瓦街は関東大震災で壊滅したが、銀座は明治10年代から、常に時代の最先端をゆく街として栄
        えてきた。
        この煉瓦壁は1988年(昭和63)、銀座8丁目のビル工事現場から見つかった銀座煉瓦街のもので、
        日本で造られた初期の煉瓦が使用されている。

                         



  ● (24)皇居正門石橋飾電燈(皇居せいもんいしばししょくでんとう)
           年代:明治20年代  旧所在地:千代田区千代田  台座実測:図面提供:博物館明治村
         皇居前広場から皇居へ向かって左手前に見える石橋に設置されていた飾電燈。
         橋の欄干両側にある男柱石に計6基設置されていたもののひとつである。
         石橋は長さ116尺4寸(約35.3m)、幅12尺2寸(約12.8m)で、江戸時代に架けられた「西の丸大
         手橋」といわれる木橋に替わり、1887年(明治20)12月に架けられた。
         飾電燈は1886年(明治19)、東京電燈会社へ発注されたものであるが、完成日・設計者・鋳造
         場所など不明な点が多い。
         飾電燈の台座は、石橋にある男柱石を復元したものである。

                     



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